4) ハローウィン
ハローウィン
今夜はハローウィン、ワイキキ・ヨット・クラブのバーに居る。
パーティ客が 三々五々集まってくる。既に仮装したまま車で乗り付ける人たち。仮装の衣裳と用具を持参した平服の人。バーに人陰がどんどん増えているが、到着後なかなか仮装に取りかからない「シャイ」も交じる。その気になるまでバーカウンターで、1杯〜2杯お酒が進む。気分が和む。
パーティは6時からと告示してあっても、そこはハワイ時間。誰も急ぐ風はない。
男性群に。怪盗ゼロがいる。黒い帽子に黒い衣裳、お決まりのアイマスクは、ナイスガイの顔が見えないから、友だち達がまごつくかもしれぬ。腰に「Z」とマーク、マークをを切り刻む剣が腰に下げられている。
腰といえば拳銃、カウボーイハットにジーンズ、首に巻くスカーフのいでたちにも抜かりない。小柄な連れ合いはカントリースタイル、フリルのついた前掛けは引きずる程長い。二人揃っての演出も心憎い。
「アラビアンナイト」は湾岸戦争の最中で人気には、少し陰りが見えるというのは思い過ごしか?
白衣を着た医者、胸に聴診器がひかる。往診の途中と見える。医者が持つ黒いかばんが小道具として雰囲気をかもす。「はーい大統領」と見ている側が訳分からず思わず声を掛けたくなる。
女性はオペラのヒロインカルメンが早々登場する。お淑やかさの中に情女カルメンの風情がある主人公は、グラス片手に早くも社交に如才ない。
NY自由の女神は年端行かない女性、手に持つトーチが電池で光る。アメリカ人なら11/19日の鎮魂、NYヘの思いは苦い痛みが走るだろう。
ウエディングドレスも女性の仮装の定番、若い人がこれに挑むのは普通だが、おばあちゃんがの例もままある。これがまた愛嬌・・・若い花嫁衣装の仮装にお願いして、一緒に写した「記念写真」が一番多いのではないだろうか。
ハローウィンでアメリカ人の好きな魔法使いは男女とも必ずにいる。トンガリ帽子に黒い衣裳、箒でも持てばすぐに様になる・・・・・
それにしてもアメリカ人のこの稚気はなんや・・・・お金があるとか? 時間がないとか?人がどう思うかとか? 日本人もっと人生楽しみだという瞬間を積極的に作るべきだ。
自分達が自分のサイズにあった人生をたのしむ、それは人生を受動的に過ご すことではない。人生の今という一瞬を、愛おしむように生きる達人達のようだ。人生の達人達に神のお恵みを!!!!
私が決めたこの日のN01の登場、こうなると両親の仮装はほとんど印象にない。あまりに小さい赤ちゃんに「いつ?」ときいたら「24日」、生まれて3日しか経っていない。デリバリーを終えたばかりの赤ん坊を連れての会への参加はもう仮装という洒落ではない。日本なら親子共々産院のベツドで、未だ横たわっているところだろう。
「ご存じでしたか?」
つわりはMorning sickness 陣痛室はLabor Room(仕事場)
分娩室がDelivery room(受け渡し所)・・・・ といいえて妙です。
これも旅で知る楽しみのひとつだ。赤ん坊を見ていて話が横道にそれた。
カルチュアショツクと感傷にふけっている場合ではない。おむつの交換する。適当な場所がないなら、舞台のそでにおいた打楽器「ボンゴ」の上で始末する。
「まな板の鯉」と「諦観と度胸の座った様子」を表わす言葉が日本にあるが、パーティ会場ボンゴの上でのおむつの交換の様子は、料理する側の印象が華奢な母親だけに、その胆力にはただただ驚く。
日没前出帆していったヨットも戻った。ぼつぼつパーティは佳境に入る。
おくるみに包まれた赤ちゃん、ほとんど小さな手荷物でしかない。彼がこの世で一番最初に出席したパーティはハローウィン。
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