11) NYの友への手紙
ご無沙汰しております。おかわりございませんか。
NYでテロが起こってちょうど1ヶ月、早いといえば早い時の流れです。
NYは被害を受けた特別の土地、しかもアメリカの戦争の歴史でも、自国内が攻撃被害を受けたという記録は、私のいるハワイ真珠湾以来でしょう。国民のシヨックも大きく当然反応は違うでしょう。とうとうアメリカtが報復戦争を始めました。
こちらの新聞のコラム、「メインランドに比べたらハワイは、国を挙げての戦いに意識が欠けている」と、たまたまメインランドから来た人が書いた記事が物議をかもしました。
観光立国、他国から来た観光客中心の、ワイキキビーチを見たらそう感じるかもしれません。
しかし、どうしてどうして、いたるところに星条旗がはためき、国をたたえる歌が流れ、バッジを胸につける人々のようすは、日本人の私が公平に見て、平静穏やかなロコ達、この機にに及んで国を憂う意識を欠いているとは思えません。
今回の戦争、相手がテロ組織ということ、国際社会対テロリズムとという新しい構図の戦争と考えたら、20世紀の国家間抗争を仮想した防衛議論も、見直さざるを得ない所にきていることは確かでしょう。日本だけは大丈夫という保証はどこにもありません。
国会の議論などの、「自衛について」の日本国民の意識の低さを恥ずかしい思いで心配しています。もちろん参戦に賛成していません。60数余年平和に過ごせた日本、アメリカはこの間も朝鮮戦争、ベトナム、湾岸、そして今回のイランと数えると。戦っていなかっ時はないほどです。
21世紀もうぼつぼつ話し合いで解決できるものを増やすべきではないでしょうか。
難しい話はこの辺で・・・・
急に日暮れが早くなってきました。四季感の乏しいハワイ、昼間の太陽の輝き、空の色、雲の流れに秋を感じることはほとんどありません。たださすがに南の島も、夜明けと日没の時間の変化に季節の移ろいを感じる昨今です。
マジックアイランドへの散歩、家を出るのが少し遅かった。海に日が没するのを眺める場所に到着するまでに、大きな夕日がパームツリーの葉隠れに沈む。「まって−」思わず駆け出す。秋の夕日はつるべ落とし、息を弾ませて到着したころは、大平洋の彼方に日が沈んでしまって、ちょうどその辺りに動いているように見えない船が黒い点になっています
日が沈む頃夕焼け空が見れるという、子供の頃からの記憶は、正確でなかったことをお教わります。夕焼け空のドラマは陽が没してから始まります。
ハワイは海に囲われた島、しかし住んで感じるのは、空に囲われた島というのが実感です。空というスクリーンにドラマが写し出されます。遮るもののない水平線の彼方に今沈んだ太陽が、最後のいのちを燃やすのです。地上にはもはや届かない光を、黄昏れの残る冲天を矢のごとく射るのです。光は雲の群れの形・厚さに反映される。形も色もいろいろ。
7月に見た夕焼けは、今までの人生でもはじめてといえるものでした。
あかね、オレンジ、むらさき、金色・しろ、黄色、ブルー、グレー。絵の具のすべてをひっくり返して、それでも足りない色彩が、混じりあつて、ドームの天空を焦がしていました。
「夕焼け小焼け」と歌われる日本の空は色も淡白で、夕焼けの規模が「童謡」だとしたら、これはもう「オーケストラ」の大演奏、「どどどーー」と身体に響くような光の洪水に包まれまれて放心していました。
それに比べたら今日の夕焼けは、澄み切つたたそがれの空に、掃いたような雲がたなびいてピンクの濃淡で染まっていました。散歩を楽しむ人たち、私の横をスケートボードが帰路を急ぐようにスピードを上げて通り過ぎます。
ようやく夕闇に包まれる気配が色濃くなっています。
潮の香のあまりしないハワイのビーチ、その石積みの中から「チチチチチ!!!」
虫の声を聞いてハッとして立ち止まりました。
やはり平和の方に軍パイがあがります。 親愛なる友へ マハロ
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