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19) ブーゲンビリアBougainvillea

 オシロイバナ科、ブラジル原産のつる性花木、園芸品種が多く、花色も赤紫、赤、ピンク、しろ、オレンジと多彩で八重咲き種や斑入り葉種もある。花びらと見えるのは苞で、実際の花は中央部にある白色の筒状小花である。熱帯では周年花をつけ、最も多く見られる花の一つ。

ハワイもこの花が多い。
ネバーアイランド、島は赤紫(原種)が多い。道の端、溶岩の間、野生のもののほとんどがこの品種、私もブーゲンビリアといえば濃い赤紫と思い込んでいた。色がきつい。
ピンクやオレンジの花を最初に見たのは10数年前、T君達とハワイへ立ち寄った時、ロイヤルハワイアンホテルの海への出入口で大型の鉢に植っていた。写真をとった記憶がある。ホノルルや、都心ほど薄い色合いピンクやオレンジが混ざる。それだけ人手が加えられている。オレンジとピンクを同じ鉢に植える。互いの色は補完しあって、都会的で洗練されて見える。 

コンドミニアム、ヨットハーバータワーはもちろん、お向かいのアラモアナシヨッピングセンターは、この色の組み合わせででとり囲まれる。枯れると苞といわれる花の部分は落ちて、乾いてドライフラワー化する。薄いパラフィン紙で作った造花、軽いので庭の木々の下や、建物の蔭などに吹き溜まっている。花の死骸は乾いても結構きれいだ。

風の強いハワイ、ワイキキであまり風を感じないのは、ホテルが貿易風を遮るように建ててあるからだ。コンドの横アトキンソン通りは山から海への風の通り道、ビル風が手伝うと、立って歩くのがやっとという瞬間がある。ここでワイフは傘をさしていて風に思わず吹き飛ばされた・・・・・本当の出来事である。
 
風が通る。風の通る音が聞こえる。
ビルの吹きだまりに枯れ落ちた、ブーゲンビリアの花の群れに風が吹いて、この風がビルをかけ昇る。花はほとんどピンクの固まりのままビルの壁伝いにを駆け上がる。中にはぐれて真っ青な空に吸い込まれるよう飛び去るものもある。

風が止む。こんどは乾いて軽い三角の羽を持った、お正月羽子板でつく羽のように、回転しながらゆっくり一つづつ舞い降りる。

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