○夢見る街
ホノルルマラソンの折り返し点がハワイ・カイ。車でハワイ・カイまで、娘が大好きなドライブウエイのひとつだ。・・・市内から東行きH1の入口カピオラニを真直ぐ、高速の手前を左車線で乗り入れる。後はワイアラエ・カハラ・カイまで瀟洒な住宅街が続く。観光客なら「ハナウマ・ベイ」や「シーライフ・パーク」ヘの道とお伝えした方が早い。「甍高く」は日本人の住宅に対する美意識のようだ。ここら辺りには外部からこれ見栄がしの建物はない。木々のしげみに低いひさしが隠れるように見える。
フリーウエイを走る限りは何の制約もないが、一端住宅地域内には入ると、道路は意図的に曲がりくねっていて、知らぬものが侵入していけば必ず道に迷う。道路にはスピードを阻む凹凸が作られていて、その上道は決まったように行き詰まりで、引き返さざるを得ぬように造られてる。コミュニテイ専用道路だ。
ひるがえって見る日本のわが町、40年前造成された大ニュータウン、一般的には質が良い方だと信じる・・・・成熟したといえばよろしいが、街なかを走る道路は国道の「抜け道化」していて、トラツクや車の往来に困惑する。整備されたといえる高級住宅地内で、交通事故というのも珍しいことではなくなった。往時から電柱が立ち並びこれが道路を塞ぐ。その上昨今の光回線などの施設が重なって太い蜘蛛の巣の様相。さくらの時期に写真を撮るために歩いたが、この配線を避けて写せるポイントは見つからなかった。
ハワイ・カイは外洋と一部入江が織りなす地形、入江奥には新しいSC(ショッピングセンター)があって、買い物はここで何でもそろう。「ROSS」ハワイで人気のある衣料のデイスカウント・ストアーも、ここの品揃えが他店より高級で、これまた娘のお気に入りだ。有名レストラン「Roy's」ももともとここが発祥地だ。ハワイに慣れていなかった時代、今年大学生になった孫娘(当時6才)が、ニューヨーク「ヒィフス・アべニュー」で買ったドレスを着ての、「Roy's」での家族の写真、今でも我が家の宝物の一つだ。
ランチボックスを買いそろえて、刈り込まれた芝生と手入れの行きとどいた木々・・・清潔なベンチが並んでいる・・・内海を見える場所で昼食だ。住宅と住環境の質の違いにはただただ・・・・ここまで整備が行き届くと、市民として納税者としての不満もないと思う。 内海に面した家々は専用の桟橋にボートをつなぐ。プールやヨットを係留する家がここでは普通の生活だ。休日の朝5時起きヨットクラブまで2時間かる。気力体力がなかったらとても付き合えぬ船遊びは「遊び」とはほど遠い日本での思いでだ。・・・・ボートやヨットが湾内、湾外をゆっくり走る・・・
「虹が出ている」山際を驟雨が駆けて虹が出ている。すっかり虹が普通の景色だとする、4才の孫娘は食べ物をほうばりながら、遊びにも夢中だ。この夢のような景色も日本にはない。「贅沢」というのではない。人生楽しみ方が根本的に違う。もっと早くに、「夢が飛雄」するこんな異質の光景に接することができていれば、人生の設計図はもっと大きく、おおらかなものに変わっていたはずだ。人生はさらに彩りを加え得たかも知れない。悔いが残る・・・・
○不動産売買
今年YHT(コンド)購入10周年を迎える。振り返って当時ハワイの不動産に関する情報、入手手段すら分からず、友人朋子さんに世話になった。現代はネットの時代「ハワイ不動産情報」で検索すると、膨大な数の物件情報が、地域を指定すれば地域別で検索できるようだ。コンピューターの進歩によるところだが、国境をクロスオーバーする需要がこれを支えているのも見逃せない。
2005〜06年はじめ「コンドを売りませんか」という誘いが頻繁にあった。アメリカの景気がよくて不動産が高騰した。ここに来て利益確保に向かう売りが目立つ。
* 01年COND事務所前掲示板に売り物がでている。
1Bed Room $350.000〜380.000。これが08年には $600.000〜680.000、小さいものがこれで大体が億ションだ。既に日本でバブルがはじけた以前の価格に戻っている。
日本では1990年代にバブルといわれた不動産投機が盛んに行われた。
とはいえそれは一過性ととれる特殊な出来事だった。しかもバブルがはじけて日本中がその処理で手痛い目にあった。日本経済と強いつながりを持つハワイも、この時多大の被害を被った。日本人が持つ住宅が処分され、多くの投資家が引き上げた。この時の金融破綻は日本だけのもので、アメリカ経済は相変わらず順調に推移していた。日本人の代わりを白人が肩代わりした時代だった。
「金融資産」の中で不動産の占める位置は大きい。しかしわれわれの感覚では自分の住まいまで、資産として自覚している人は少ないと思える。これは国民の致命的欠陥やもしれぬ。国民総ストックの中身に関心がなく、絶えず預貯金の残高に不安を感じている。また大都会では少しづつ変わりつつあるとはいえ、住んでいる場所を変えるという習慣も。余り積極的では無いし、地方都市では先祖伝来の「家」は末代まで引き継ぐという因習が今も残る。
しかしアメリカではこれが確実に、資産運用としての投機の対象になっている。彼等は今住んでいるところを売り払って、少しづつでもアップグレードを計るのがライフスタイルだ。そのために住んでいる時から、資産の目減りを軽減するために絶えず努力をする。「買ったら俺の勝手だ」というわがままな論理は、アメリカのことに質の高い住宅群ではない。コミュニティがこぞって「質の劣化」に神経質だ。1年に1度ペンキを塗り替える。1週間に1度は庭の芝生は刈る。万一このルールに違反していると、こ近所が来て手伝う・・・・後から請求書が送られてくる。というのも実際にあった話だ。
そして今年アメリカ経済の先行きに不安を感じて、「高値で売り抜こう」という気配が住宅の「売り」を加速している。株など金融資産と同じ扱い・・・売買・・・が「不動産」でも普通におこなわれる。我が家でも売却について議論した。不動産についていえば値上がり益で買い替えるとして、他の物件も高くなっていて決して賢明な選択でないと・・・・・何より現コンドに対する思い入れが強く、子供たちの強い意見も働いて維持することを決めた。
日本ではLEATという不動産運用投資会社が人気で、運用益で利息を支払うマーケットが急成長定着してきた。国民性の違いとはいえ、自らが不動産売買の直接参加するというよりは、専門家にお任せするという姿勢が、お好みのようだ。
デイスカバリーベイのゴルフ屋の前で、センチュリー21不動産店を探している日本人、わたしにこちらに居があるのかと問う。「そうだ・・・」というと 日本の名刺を差し出す 。いろいろ矢継ぎ早に質問を受ける。ご本人は名古屋の人、娘が結婚してメインランド(オレゴン)におり、娘夫婦と日本の中間点ということでハワイで落ちあった。ここ数日娘夫婦との久しぶりの邂逅、おそらく幸せな時間「夢の中」にいる。「ハワイでの生活を考えている。それで不動産屋を探している」と興奮している。
そういえば過去このデイスカバリーベイ(コンドミニアム)の日本人居住者。日本のバブルがはじけて事業に失敗した友人から差し押さえた資産がここ・・・・確か2室あったが換金できる状況になかった。しぶしぶ使っていると聞いた。もし辛抱していたとして、あれから10年が過ぎたから処分しているとすれば、そこそこ回収できたはずだ。住まいはピンからキリまで、まあ予算はいくらでもアレンジできるが、現在はアメリカ不動産は高騰している。「夢見る人」には、 あわてて買うという時期ではないことだけを伝える。
昨日はアラモアナでホテルのタイムシェアーについて聞かれた。確かにここへ来て日本経済にも立ち直りの気配がある。またまたハワイでの居住への関心の高まりを感じる。
以下ヒルトンホテルのタイムシェアーの販売にかかわる友人がいる。これについて記す。
友人S様
今ハワイにいます。
Hiltonの資料が欲しい日本人がいます。
仕事を続けておられるならば、ご連絡ください。
差出人××××

* Time Shear
ホテルの一室を1週間単位、52人で持ち合う。
○固定週、イベント週(クリスマス、年末年始)は別途料金
○ペントハウスのイベント週は完売
○土地所有権付き、何週でも可
○ヒルトンでローンが組める
サイズ 価格 年間管理費
・スタジオ $11.900 $335.14
・1LDK $24.900 $557.74
・2LDK $33.900 $766.02
・3LDK $59.900 $1.169.43
以上が彼から届いた資料だ・・・・
*ハワイでの住居が1週ならば300万円程度から買えるというのが魅力だ。
たとえば1LDK、$24.900×52週=$1.294.800
一級のコンドでも$500.000までで買える。デベロッパーとすれば投資額の回収も早く悪い商売ではない。
○不動産購入のステップ
1)不動産会社を通じて物件を見学、手付け金とともにオファーを売り主に提出し、価格などの交渉に入る。双方の条件に納得するまでオファーによって売り主と買い主で交渉する。
*わたしのコンドも"REJECT"拒否・・・・のやり取りがあった。
2)双方が合意した時点で、エクスローを開設。エクスローとは第三者の信任機関であり、中立な立場で取り引きを監視する役目を果たす。通常は成約してから登記(所有権移転)間で45日程度で、その間、買い主は資金調達などを行う。登記および代金引渡しはエスクローが管理してくれる。
3)購入手数料は売り主負担。エスクローの費用は物件価格の1〜2%を売り主と買い主で折半。法人名義で物件を購入する場合には、登記謄本のコピーなど、法人の存在を証明する書類が必要。
4)残り代金を支払う。
5)所有権移転の登記が済めば晴れて自分のものに・・・・
○一軒家
コンドミニアムであろうと一軒家であろうと、あちこちでオープンハウスを開催していて、希望すれば見ることができる。
友人のTさん、偶然ワードのノードストロームで出遭った。去年ご両親が亡くなって、相続の清算の一部としてマノアの自宅を売りに出す。今日はオープンハウスで家を空けなければならず、子供たち二人を連れて時間つぶしと・・・・
オアフ島のコオリナ(西部地区)で、OPEN HOUSEを冷やかす。3ベッドルームで約3000万円、最近建てられたものは、総じて間取りが小さく日本的だ。われわれがハワイでコンドを探し始めた最初に出会った物件も、日本企業が建てたもので質は悪くなかったが、何よりも日本的間取りでチマチマした感じが気に入らなかった。1ベッド・2ベッドと、1LDK・2LDKいう規格の違いが、容積より部屋数という考えを傾斜させる。小さくとも部屋数を増やすという日本的発想、息子・娘たちの3LDKという平均的日本のマンションが、いかに生活空間として狭くて貧弱かを、痛切に感じているのははわたしだけだろうか。「終の住処」とはなりにくい。
住宅と自動車は大きいほど快適というといい過ぎる?・・・*日本独特の文化「縮む」は住宅に関して、蔓延してほしくないものの一つだ。わたしが現地で常用するタクシーは、「リンカーン・コンチネンタル」、フリーウエイを走る余裕は後ろの座席にいても堪えられない。「住宅の縮み」は日系不動産会社が多いのも原因の一つだ・・・・・日本の住宅展示場を見たような印象で出る。
◯参考資料
Fairways at Ko Olina Resort 2 bed 856s.f. $275.000
○05/2月
アラモアナホテル・バブルの後始末として日本企業から外国企業に売却されると、次々と施策が打ち出される。投資した不動産放って置けば価値は目減りする。この資産を積極的に高めようという、発想は特出している。我がコンドでも維持管理には規則が厳しく、日本と比較にならぬほど住民も協力する。
アラモアナはワイキキはずれでホテルとして人気が薄かったが、ワイキキが観光租界でもともと特殊な場所。 現地では秀逸の立地である。ホテルとしても事務所としても便利さはここ以外に見当たらない。コンベンションセンターにも近くには地元の人々に多用された。 いわゆるハワイをよく知る「通」が使うホテルの一つであった。この辺りは早くから開発が進んだから、SC(現ショッピンクセンター)より西へしか空地はない。
これが今回コンドミニアムとしてリニューアルされ売り出される。

○コンドテル
17Fアラモアナコンドテルのモデルルームで説明を聞く。
Jackie Chiaki Hasegawa 808-983-1900 C 808-783-1320
コンドとしての使用は180日を限度とする。後はホテルシステムという管理会社と契約ホテルとしての運用をはかる。この際運用益管理会社と半切する。
Studio Tipが基本でキッチンは付かない。価格は$2680〜$3500 ほかに$5000まである。昨日の時点で2/3は契約済。
*一種の金融商品といえる。HIの不動産は高騰している。現時点で購入してキャピタルゲインは当面期待できない。今後アメリカの金利が上がる傾向の中で、幾らで回るのかがポイントとなる。少なくとも自分が使いたい時、使えるということで、タイムシェーアの物件よりはよいといえる
○08/3月
××様
先日は私共のオフィスにお越し下さり大変有難うございました。
いらっしゃった時に丁度私が日本に出張でしたので日本語ができますエージェントがいなく申し訳ございませんでした。
398高級新築物件は291ユニットからなるとても素晴らしい物件です。1ベットから3ベットとなります。スパ、フィットネスセンター、24時間のコンシェルジェサービス、ホテルの様なロビー等がございます。完成は2010年4月になっておりご存知のように建築はすでに開始されております。
先日お越しになった際に、価格表の方をお持ちになられましたでしょうか?お持ちでございませんでしたら価格表を添付させて頂きましたのでご覧下さい。 お手続きなど何かご質問がございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
ご連絡を心よりお待ち申し上げております。 S.rina
以上は現在建設中のカラカウア&アラワイに建つコンドの紹介だ。このデベロツパーは世界的投資家トランプ氏が率いる企業だ。ワイキキの入口間違いなくランドマークになるだろう建物も現在建設中だ。アメリカの大都市と同格のハワイでの投資をどう読むのか・・・・今年サブプライムがはじけて混乱を生じる、アメリカの経済先行きと併せて関心を持たざるを得ない。