2-27) メクラ蛇に怖じず
パソコン音痴の親友へ
99%打ち終えたら文字が消える・・・・古いパソコンをお使いでしょう? わたしもコンピューターには泣かされました。
しかし、しかし、これは貴兄がご専門でよくご承知のこと・・・・例えば子供達が小学生だった時代の運動会で使った映写機、貴社製とはいいませんが、肩に担がねばならぬほど大型でテープを使っていました。今は手の平サイズ・・・・これを技術の進歩と呼ぶのでしょうが、その時写したテープによる映像はCDやDVDに取って変わられ、今や再生の方法もありません。わずか十数年で「ゴミ」になり下がり、さすがに捨てるわけには行かず、押し入れの奥に・・・・こんな状況は私だけではなく多くの人人が「そうだ」と膝を打つところです。しかしいつまでも仕舞い込んでいると、リサイクル法などができて破棄するのに、手続きと費用がかかるようになりました。
セピア色に変色した古い写真、江戸時代最後を生きた「篤姫」に写真機が出てきます。印画紙の焼いた写真は200年近く生き延びて今も現存します。阪神大震災を経験した私たち、地震でなくしたものの中でとりわけ「家族の写真」を持ち出せなかったことが、一番悔しい思いだともいわれています。そんな大切なものを「紙焼きの写真」からデジタル化して保存していますが、これが将来におよんで絶対という保証はないようです。
コンピューターに関しては「データー」の読み出し専用にと、おいてあった旧式を思いきってメーカーへ手数料を支払って引きとって貰いました。
貴兄が在籍しておられた弱電業界、走りながら製品化を急ぐ・・・・「不具合」という便利な日本語を多用しての業界は、亀の歩みのような発展の遅い、薬業界からは想像も付かない世界です。
私は仕事の関係からパソコンになじんだ・・・なじまざるをえなかった。
「ワードプロセッサ」という言葉を最初に聞いた時も、文字を機械的変換から電気的変換するという説明も、それがタイプライターとどう違うのか・・・何度説明を聞いても理解できませんでした。
自分が使ってきた台数を金額に換算して、その膨大さに愕然としました。(初期のコンピューターは高かった)・・・・しばらくは頑に新しいパソコン売り場に近付かないようにしていました。進歩はユーザーの一方的な負担によって支えられていた。といっても過言ではありません。
時移り・・・時代に逆らう。新しい技術革新に目をつぶる・・・後ろ向きの姿勢で得たものより失うものの方が多いことに気付きます。
こんなことを愚痴っても仕方がない。ということに気が付いて、積極的にあたらしいものを使う。PC(パーソナルコンピュター)はそんな代表的商品です。日本人の倫理観を破壊する「もったいない」が通用しないツールです。いたし方ありません。
わたしはマッキントッシュを使っていますが、私が付き合いを断っていたうちにこの機械は完成度を高め、安定度を増していました。内臓部にインテルが使われるようになって、まずスピードは格段の進歩しました。精度もほぼ完成に近いかと思います。ただなんであんなに使わないソフトまで進歩の名でやるのか? もっと「基本的ソフト」のみを搭載した、廉価版が登場してよい頃だと・・・・・
「インターネット」と「メール等作文機能」と「表計算」(表計算は業務用でも可)程度の、シンプルで使い勝手が良くて、廉価な普及版を作って欲しいと、前回貴兄にお会いした時申しあげたかと存じます。
貴兄の文字消え、文字化けは、機械を変えたら治ります。変えない限り治りません。
盲蛇に怖じずと申します・・・ハワイから専門家の貴兄にたわごとを送ります。
何卒ご容赦のほどを・・・・アロハ
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