2-30) ゴディバ
孫娘の最初のお友達、「熊さんのぬいぐるみ」は、九州のわたし友人から届いた。『GODIVA』は有名なチョコレートのマスコットだ。
足の裏に年号が刺繍されている。その子は2004生まれ、彼女と同い年だ。少し大きくなって・・・もともとは「しろくま」だった。チョコレートを食べて育ったから今は茶色だと。
名づける「goriva」・・・・ なぜか生まれて間もない頃の彼女には『ゴリバ』としか聞こえなかった。5才いになった今も「ゴリバ」だ。
毎年クリスマスにマスコットは意匠を変えて登場するが、熊であることは一貫している。いくつか買い与えたが「ゴリバ」にはかなわない。ぬいぐるみも数年もつきあうと痛む。分からぬまま彼女に噛まれた鼻などあちこち名誉の負傷をしている。なんども洗濯・繕う。満身創痍だ。つい最近もともだちに「きれい」でないと非難されたそうだ。可哀想だとママが同じものをネットで探して買ったがこの方には手をつけない。
今年から幼稚園に通う。そのときは玄関に座らせて、行きも帰りも挨拶だ。外出は必ず一緒。もちろん他にも仲間は大勢いる。それぞれお気に入りではあるが「ゴリバ」だけは別格のおつきあい。自宅には「ゴリバ・マンション」があって、幼稚園の友達が来てもお断りして「ゴリバ」には触らせない。ハワイにも仲間の「しろちゃん」がいる。がかならず「ゴリバ」だけは連れてくる。今回で5回目のハワイだ。
孫たち家族はドールプランテーションへ・・・「迷路」昨年は完走できずじまい。今回はリベンジを果たすとそろって出かけた。夫婦2人は終日家で静かに過ごす・・・

今日は孫娘のお誕生日、アラモアナの「マカロニ・グリル」でお祝いの食事を予約してある。
ハワイでは通常子供が席に着くと、「クレヨン」と「ぬり絵」が供される。注文が出てくるまでの手慰みといおうか・・・・この店では「ぬり絵」は出てこない。真っ白なテーブル・クロスに自由にお絵書きができるのだ。さすがに子供でも「書いてもいいの?」と母親に聞いた。おそるおそるそれでも自分の名前を大きく書く。まだ字を覚えたばかりの時だからこの思い出は強烈だったろう。
食事をしながらウエイターに孫がお誕生日だと告げた。しばらく何の反応もなかったから、通じなかったのかと思っていたら、食後にアイスクリームのプレゼントが届いた。きょとんとするちびちゃん。店の従業員が数人が彼女を取り囲む。真ん中の男性がハッピーバースディを「ハワイ語」で歌ってくれた・・・・「オメデトウ」テーブルの周辺で小さな喝采が起こる。
満足しての帰路アトキンソンの山手に大きな月が出ている・・・常夏の島、ヤシの葉影にかかる満月、こんなことまで予約してかなうものでもない。
ケーキは準備してある。家で再度祝う。「5才おめでとう!!」と家族が。「ゴリバ、オメデトウ」と彼女はケーキの火を吹き消す。
暗くなったのでカーテンを開けると思いがけないスコール。外出中の家族に電話を入れる。「ヒルトンホテル」にいるという。すぐさま迎えに車を走らせた。土砂降りで既に道路はところどころ灌水・・・・走りにくい・・・・晴天率の高いいワイキキは、雨には弱い大表的都会だ。さすがにヒルトンの玄関、車寄せへもなかなか近付けぬ。やっとの思いでみんなを拾う。どしゃぶりの雨が走り去る。『走り去る』という表現が正しい。雨雲が走り去る彼方に虹がかかる。
帰ってきて食事後、今日の出来事と外出中の写真を見せてもらう。カハラのホテルでのイルカの泳ぐ写真などなど・・・・今日一日の先々での光景が記録されている。
孫娘はビーチで遊んだそうだ・・・・彼女は「ハワイっこ」海や波はいっこうに怖がらない。それどころかビーチにいる時が一番うれしそうな顔をしている。浜で仲良しになったアメリカの子供、「今からカリフォルニァに帰るのでと、大きな浮き輪とビーチで遊ぶ道具をそっくりプレゼント」すると・・・お遊びの道具の数々を貰い受ける。子供達には人種の違いも国境もない。楽しい時間を共有した思い出だけが残る。その道具も次回来たときのためにハワイに置いてある。
ハワイ滞在中のメインイベント「Ruth 's Chris] Steak Houseへ、少し盛装して行く。孫娘はすっかり・・・・5年間毎年長期滞在していたこともある。外国にも慣れた。「水が欲しい・・・ミルクが欲しい・・・」くらいは自分でオーダーできる。
いずれの食べ物も相変わらずおいしい・・・我が家では現況「ハワイno1」の称号を与える。食後ビーチウオークをぶらぶら・・・・彼女が名付けたガスランタン「もえもえ」が夜の帳にしばらくお休み頂く。ごたごたした古いハワイ、何となく懐かしい感じがして、ワイキキの「恥部」を思わせた一画が再開発された。おもむき新たにここにおれば世界一級の観光地を確信できる。「もえもえ」と芝生の噴水を訪れる彼女に、われわれの声は届いていない。
昨日孫娘をつれて「コンドの探検だ」と、プールやエクササイズ・ジムやガレージ・・・・コンド周辺を歩きまわった。今日はママを連れてに同じところを案内したようだ。正確でこの子はなかなか迷子にならないのではと感心する。もうひとつ駐車場の自動車のライトを見て「この車のお目めは丸くて可愛い・・・・わが家の車は少し寄り目」と指摘する。今のところこの人のおすすめ車は「ニツサン・マーチ」・「ワーゲン・カブトムシ」に「ミニ」でどれも丸目だ。そういえばデパートMACY'sで、首のないマネキンに「こわい」と泣いた日もあった。垣間みる幼児の感性はすごいな・・・・・
孫娘は「キンちゃん」(これも彼女の命名、金魚のキンちゃん)にお別れの挨拶・・・・アラモアナSCの水槽に住む緋鯉、生まれた時から背びれが曲がっている、「えさを与えても他の魚に取られることが多いから目もわるい」と彼女はいう。それだけにキンちゃんが与えたものを食べたときは彼女が満足する。1才から5才の今日まで滞在中は必ずえさを与え続けてきた。魚はすっかり大きくなって今も元気だ。
「来週幼稚園で音楽会があるの・・・・どうしても日本へ帰らなくてはならない・・・・またくるからね」とキンちゃんご挨拶して涙がぽろり・・・・お別れのえさを与えたら見知らぬ男性に叱られたと・・・・初めてのことだが相手も事情をご存じない。母親が傷ついただけで、英語の通じない孫娘には告げぬにおく。
夢ををいっぱい詰め込んだ荷物、滞在中に「ゴリバ」に新しいお友達が2人増えた。彼等は彼女が自分で持ち帰る。ぬいぐるみを背負うバッグも買ってもらった。これに「ゴリバ」を、背おうリユックに新しいお友達が2人・・・・振り分け荷物だ。「写真にとって」・・・・前述の写真が残る。
am11:00 タクシーがコンドの玄関に到着する。すっかりなじみになった運転手にKさんにシュークリムいただく・・・「どうしてうまくお迎えがくるのか」と孫娘は未だ電話で予約することなど思い付かない様子だ。空港のチエックイン、予想と違ってすいすいだ・・・・NW16便am1:20発で空港内に消える。ハワイ時間pm11:30分、今夜遅くには関西空港に到着予定だ。荷物のチエックをすませて遠くなった孫たち家族に手を振る。
夫婦2人、The Busで・・・・帰宅
ヨツトクラブへ花火を見るために立ち寄る。セントパトリックのお祝のパーティで賑わっている。玄関でミドリ色したネックレスや帽子など記念品をいただく。
ドドン・・・ドドン花火が上がる。最近「花火」の歌に凝っているから、本物を見せてやろうと計画したが、行くまでは「恐い!! お家にいる」といっていた本人も納得。「花火キレイね」と満足して帰る。
孫娘がビーチへ散歩にでた。迎えがてらに後から出かけた。携帯を忘れたがすぐ分かるだろうとタカをくくってきた。土曜日のビーチは大勢の人出・・・・日本の大勢と基準が違うことは断っておく。
砂浜でお砂遊び・・・・わたしと一緒に波打ち際で足を浸ける。去年は水に足を浸けただけで、からだが硬直していたのを思い出す。さすがに今年はもうそんなことはない。波を追い掛けて、波から逃げて・・・・日本で海水浴に出かけるのは大仕事・・・こちらでは10分も歩けばビーチ、この贅沢も存分に楽しんで欲しい。
いろいろな思い出がよみがえる。われわれ夫婦に会話は無い・・・・
翌日「日本時間午後8時40ごろ、家に帰ってきました。速く帰れて良かった。また明日連絡します」とメールが残っている。肩の荷が降りたと同時に静かで寂しくなった。
大阪の気温が2〜7度程度ハワイ帰りにはとても寒いだろう・・・・
数日後元気に幼稚園からかえってきた孫娘、友達にハワイの「バンソコウ」をお土産にあげる約束をしてきたら、自分のものがなくなった。帰りに私の分買ってきてほしいと電話で、リクエストが届く・・・・元気に幼稚園へ行っているようだ。幼稚園の「発表会」も無事おえた・・・友達の家へ遊びに行った。もう自分の世界に戻っている・・・・
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